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なにげない日々の暮らしの中で、日本の人々が出逢う細々とした小さな出来事を記述しています。
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2009年3月17日火曜日
子供の正直
『こんなとこにいられるかよー!』
少年が背中を向けながら言い放ちました。小学校5か、6年生ぐらいでしょうか。私は、大変、驚きました。そばにいた少年のお父さんも驚きました。そして、お父さんが少年に大きな声で言いました。
『コラー!』
お母さんが買い物をしていて、お父さんと少年が店の前で待っている。そんな感じのふたりです。
そこは、小田急線のある駅の近くにある最近出来た、スーパーです。以前あった著名なスーパーが廃業して、代わりに出来たのです。結構はやっています。それに、沢山見かけるスーバーです。店はそんなに大きくはないのですが、自転車で乗り付けてくるお客さんが沢山います。私も、テニスの帰り道でよくよります。そんなある日の夕方の出来事です。 季節は秋です。
私は買い物を済ませ、両手のビニール袋に一杯の品物を入れて自転車に向かいました。自転車は店の周りにぎっしりと並んでいます。自転車を整理する警備員の男性がいるのです。それぐらい自転車は一杯です。そして、私の自転車の前にお父さんと息子の少年が立っていたのです。私は、『ちょっと、通してくれない。』と、言いました。
何故、少年はそのような事を言ったのか分かるような気がします。子供は正直です。周りの空気をそのまま表現したのです。確かに駅前は自転車を放置していると区の人達がかたずけてしまいます。整然としています。ある意味では規則が徹底しています。しかし、殺伐とした空気があります。人は人関係ないといった空気が街にあります。近所には高校があります。そこの生徒さんも良くないなあ、といった感じです。多くのサラリーマンが駅を利用するので、人の出入りは沢山あります。しかし、通行するだけの人達ばかりなので、会話はもちろんありません。無言で買い物や素通りする人の影響を受けたのです。
人は人、されど仲良し。争うことではなく、仲良くした方が生活は快適になります。快適な生活をする為に。
旅では色々な人々に会います。そして普段とは、違った自分にも。
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