2009年3月28日土曜日

寂しい事実




 『面白いからやった。』

 何時ごろのニュースでしょうか。ここ1年内のニュースだと思います。茨城県の千羽湖で白鳥や黒鳥を棍棒で何羽も撲殺した少年のニュースがありました。少年に事情を聞いたところ、向かってくるのを面白いから撲殺したとの理由でした。そして、それ以上の細かい事実は語られていませんでした。以下にも、悪い子であるようなニュースの語り口でした。残酷で寂しい、どうしようもない事件のようです。

 少年はどのような環境で育ったのでしょう。両親はいたのでしょうか。両親に認められていたのでしょうか。少年は自分のした事を大人になったときにどのように解釈するのでしょうか。

 私の少年時代にも、色々な少年がいました。そして、幸せな少年は大概裕福な家庭に育っていたと覚えています。楽しそうな雰囲気、幸せそうな雰囲気を身に付けていました。それに反して孤独で寂しいく、乱暴な少年が多かったのを記憶しています。両親に認められていないのです。両親はまた、社会から正当な扱いを受けていないのだと思います。

 あまりにも、事実とかけ離れた解釈が多すぎるような気がします。商売をしたことのない人の経営戦力本、子供のいない先生の子供への教育、その道の事実を調査することも出来ない専門家などです。 金儲けさえ出来れば、法律に違反しなければというような事をしていないでしょうか。いじめや悪さもばれなければいい、そんな風潮がないでしょうか。新聞、雑誌のニュースはどうでしょうか。 売るためのニュースに徹底していないでしょうか。

 私達は事実を認識しているはずです。感じているはずです。それを言葉にしていないのです。話して、世の中に知らせていないのです。何故でしょう。

 誰にもあいてにされず、気にもかけてくれない。そんな子供でも、いつか、青い空や、おてんとうさまがやさしく笑って見ていることに気が付きます。

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