2009年3月25日水曜日

やる気が出ないんですよ。




 『おもわぬ人生相談の場面に出会いました。』


 HNK放送のテレビ画面から、そのようなアナウンサーの言葉が流れてきました。とある浅草の蕎麦屋さんの店のテーブルでカツ丼を食べながらテレビを見ていました。何やら、NHKの放送陣が御老体の小説家のインタビューに出向いたらしいのです。ですが、そこには御老体の小説家を師匠と仰ぐ有名な小説家の方が対面して相談していたのです。その小説家の方ですか。良くウイスキーのコマーシャルに出ていました。


『先生の時代の時は戦争も終わって色々と活気があったでしょう。』
『やれば良いんだよお。』
『やる気が出ないいんですよ。』
『だから、やれば良いんだよお。』
『でも、やる気が出ないんですよ。』


 テレビの画面には、やっぱり蕎麦屋さんのような飲食店のテーブルに座って話し合っている2人の姿と会話を放送していました。バブル時期に放送されたものです。私も、彼の言っていることが分かります。動機が、意欲が湧かないのです。好景気が長いこと続いた時代でもあります。銀行の金利なんかも、競争を排除してました。どの銀行も均一金利の約束をしていたと記憶しています。


 今の百年に1度の不景気をいわれる時代と、どえらい違いです。どうなんでしょ。好景気でやる気の出ない毎日と、不景気で明日を心配して必死に生活を支えていこうとする現在と。

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