2009年3月24日火曜日

日本人の住まい




 『あやしても、笑顔を見せない赤ん坊がいます。』



 NHK放送のテレビの画面には高い高いをしてもらっている赤ん坊が映し出されました。確かに赤ん坊は無表情に、高い高いをしてくれている人の顔も見ません。そしてアナウンサーの言葉通りにその人を無視しています。また、ご飯を前に出すと口いっぱい頬張る赤ん坊がいます。口いっぱいのご飯を頬張っても口にご飯を押し込もうとします、とのアナウンサーの解説が続きます。確かにテレビの画面が変わって、ご飯を頬張る赤ん坊の顔が映し出されています。



『それは、長時間相手にされなかったとか、食べ物を与えられなかった為です。』



 アナウンサーの解説がテレビを通して耳に聞こえてきます。



 そこは小田急線の経堂駅の近くにある、古い小さな定職屋さんです。私は、初めてこの定食屋さんに入りました。10人も入れないと思います。小さなお店です。そのお店の天井に近い壁の奥に備え付けたテレビを見ていました。そして、なるほどなあと思いました。理屈はそうだよなあ、と。 ある冬の日の夕方の事です。
 そして、日本人が何故、こんな狭い定食屋さんや、住まいにすんでいるのかが説明できると思いました。昔からそうなので、しょうがないと思っている。受け入れてしまっているんだと思います。当然の事で常識だと思っているのです。以前、フランスの首相が日本人の住まいを馬鹿にして言った事があります。



『ウサギ小屋に住む日本人め。』



 確かに、その通りだと思います。そして、良く言ってくれたと思ったのは私だけでしょうか。そして、現在は全世界の人が日本人はウサギ小屋に住んでいると思っているのです。



 『衣食住。これは、もう欧米と肩を並べました。』 ある政治評論家がテレビの画面で言いました。
『おかしいんじゃないの。目が見えないんでしょ。見て御覧なさい。どこが。』 外国の大学の先生が、応えました。
『・・・・』 ある政治評論家がテレビの画面で無言で困った顔をしました。



 そうなんですね。そうゆう時期が長いので、なかなか直らないのですよ。たぶんね。未だに、びっくりするような鶏小屋のような一戸建て建てていますもの。そして狭い場所でお互いに、突きあっているんだよね。快適な生活をするには空間が必要ではないでしょうか。夫婦でも、親子のあいだでも。





芸は身を助けると言います。資格もそうではないでしょうか。

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