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なにげない日々の暮らしの中で、日本の人々が出逢う細々とした小さな出来事を記述しています。
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2009年8月30日日曜日
先生達の正反対の教え
『仕事についたら、あんまり手をだ出さない方がいい。』
彼は、とても大きな体をした体格の良い先生です。顔つきもどこか精悍な顔をしています。私達のクラスの教科の一科目を教えてくれます。私の学んだ高校の卒業が近くなって、それぞれの先生が社会に出る私達に教えを説いてくれているのです。とても、消極的な考えです。でも、慎重に仕事に付いていけとの事と受け取りました。この先生の科目は、あまり人気のあるものではありませんでした。どのような教科であったのか今思い出そうと思っても思い出せません。そんな彼が、生徒達と精神的にぶつかったときがありました。それが、私には良く分からないのです。なんか、気に食わなかったようなのです。なにが、どうなっていたのか。
『川崎、どうなんだ。』
クラス担任の先生が教室の前にある一段高くなっている教壇の上から、生徒の一人に尋ねました。どうも、彼が担任の先生に苦情を言ったらしいのです。それで、直接担任の先生が、クラスに来て生徒に尋ねたのです。
『へんなんだよね。何様のつもりなんだろ一体。えらそうにさぁ。』
生徒の一人が、担任の先生の問いに答えます。そんな先生でした。
『仕事についたら、どんどん積極的に自分から進んで手を出して行け。』
卒業を目の前にして、眼鏡をかけた体の小さい副担任の先生がいいました。担任の先生が声も大きく強烈な個性をもつ人でした。その影に隠れて、目立つことのない副担任の先生が言った正反対な事です。
『副担任の先生って良い人なんだよねぇ。』
同じクラスの同級生が、とても落ち着いた声で私に言いました。同級生は体は小さいのですが、とても男らしい人です。そんな彼が目立たない副担任を認めたようなことを言ったのです。私達の学校は実習が卒業前にあります。クラスが半分に分かれて何ヶ月も実習をするのです。同級生は、そのときに副担任と一緒に実習をしてきたのです。
社会に出て、もう随分経ちます。その通りですね。積極的にトライする事が肝心のようです。ですが、手をださず黙っていれば誰も、悪く言う人はいません。そして、ほどんどの人があまり手を出して積極的に仕事をしていないようです。そのうちに、消極的な傍観者になってしまうようです。
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