2009年8月20日木曜日

救いへの願い




 『なんだろ。』



 以前にも、このような光景をみました。そこは小さな部屋です。一人の女性が小さな太鼓を叩いているのです。ドンドコドンドコ。ドンドコドンドコ。異様な感じを受けます。何を考えているのでしょう。でも、私には迫りくる恐怖を払いのけようとしているみたいに見えます。目を閉じて、過去についてしまった嘘を拭い去るようにです。



 以前、洋菓子屋のアルバイト先の課長から、仕事を辞めるときに言われた事があります。



『それで、このあとどうするんだい。』



 私は心にまったくない事をいいました。自分でも、それを職業にするとは、日頃考えていませんでした。でも、口から自然な感じで言いました。



『××××をやろうと思っています。』



 現在、その職業についています。そして、そうなったのは、あのとき、あの場所で言った事が原因だと思っています。次々と現在の職業に就くためのステップが私の前に現れました。



 多分、太鼓をたたいている女性は以前、自分が言った小さな誤りのある言葉に対しての恐れを感じているだと思います。そして、心は嘘をつけず、その誤りの芽が大きく育ってしまって彼女を恐れさせているのだと。自分の言った事に心は、作用するのです。



 なかなか、正直に生きていくのは難しいと思います。食べ物でさえも現在、添加物にまみれています。自然食を見分ける事は困難です。

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