2009年8月15日土曜日

64回目の終戦日




 終戦日。

 日本人は幸せなのかなぁ~。窓から見える夏の空の下の建物を眺めながら、なんとなく思います。今日が64年前にアメリカと戦争を止めた日。今日の東京はぼんやりとした天気です。空は晴れていますが、大きな白い雲がたくさん浮かんでいます。

 日本は食べる事も、服装も、住む事も大概の人は不自由していません。ですが、その品質は人によりますけど、御粗末な感じがします。食べ物は添加物まみれだし、衣服は大量生産は良いとして本物の品質ではありません。住居にいたっては、ある国の女性首相が以前言いました。

『うざぎ小屋に住む。・・・日本人。』

 最近は鶏小屋のような気がします。狭い間取りを3階立てにした建物を多く建設しています。不景気ですが、良く間取りの狭い3階立ての住居を建設しています。現に窓から見えるすぐ先でも朝から大工さんがコンコンと新しい3階建ての家の屋根を葺いています。ここは売れないだろうと、思えるような住居でも何ヶ月かすると。

『ええ。売れたのぉ!ええ。』

 そんな驚きと共に、売れています。そして、窓にカーテンが引かれ、車が車庫に納まっています。

 そうでしたね。日本人は幸せかどうかでしたね。しかし、日本人が幸せかどうかではなく、日本人の幸せを数えるべきですよね。不具合や不幸の数を数えるべきではないですよね。戦争はない。食べ物も豊富にある。衣類もたくさん販売されている。どこへでも自分の意思で自由にいける。働くのも、働かないのも自分の自由です。洗濯機もあり、トイレにはウオシュレットもついている。暑い日にはエアコンを働かせれば快適な温度になる。水道水も飲める。無駄ずかいをしなければ、お金も貯めることができる。テレビ、映画館、レストラン、テニスコートもある。なんでもある。それを数えていけば、けして不幸な気持ちにはならない。お金を持っていないって? 長い人生そんなときもありますよ。

 64回目の終戦日(敗戦日)を迎えた日本人が幸せかって? 確かに幸せそうな顔は少ないね。幸せになる方法を知らない人が多いってことだね。自分にある幸せを数えましょう。目は見える。食欲はある。健康であること。手足を動かせること。話ができること。耳も聞こえる。何度も何度も数えて幸せになりましょう。

 でも今日は、戦争で死んだ人達の無念を思うと、自然と目から涙が流れて止まらないときがあります。私自身が歳を取って、焼がまわってしまったんでしょうね。そんな彼らの事を考えると、彼らが見たかったのは、堂々として幸せな生活をする自分達だったのじゃないかな。快適な生活を送れるような美しい住居に住みたかったのじゃないかなあ。毎日を充実した思いで過ごしたかったのじゃないかな。堂々とした、体格や態度で世界の人々と対等に渡りあえる。自分の幸せと、互いの人々の幸せを感謝できる心を持つことだったんじゃないかなぁ。そして、黙って戦地で死んだんだよね。

 心は不思議ですね。勝手に彼らを思い黙祷しています。


0 件のコメント: