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なにげない日々の暮らしの中で、日本の人々が出逢う細々とした小さな出来事を記述しています。
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2009年8月23日日曜日
変わらない日本の人
『自民党は悪い。とにかく悪い。』
彼は、背が高く頭髪が薄くなっている年配の男性です。その彼が確信を持って私に言います。ここは、東京の目黒にあるお米屋さんです。山手通りから、チョット入ったところにあるお店の裏口から入った広々とした土間です。とても晴れた日の午後だったと記憶しています。昭和50年代の夏の季節の事です。かれはランニングシャツを着ていました。
私は、彼の話を聞きたいと思いました。何か彼から政治的な話を聞いて利口になれるかもと、思ったのです。とても人のよさそうな感じを彼から受けました。それで、どうして自民党が悪いのか理由を尋ねました。しかし、そのつどに彼の応えは同じでした。
『自民党は悪い。本当に悪い。』
そうなのです。彼には、これが言えるだけでした。理由を説明する事も、その他の話をする事も出来ないのでした。そうなんです。日本人って会話が出来ないんですね。ちょっと乱暴過ぎる話になってしまいますけど。長年日本人をやっていると、それが事実だと分かるんです。家庭でも、学校でも、会社でも、社会でもです。驚く事ですが、自分の考えを持つ事は日本人を止める事になるのです。
平成の時代になっていても、事情は同じです。今度の日曜に衆議院の選挙があります。昭和の彼と同じで、同じ事を言っています。格立候補者の方ですね。
『まかせてください。』
けして、一緒にやりましょう。とは言いません。国民の皆さん、一緒に日本を良い国にしましょう。そんな事を言う立候補者はいません。何を聞いても、まかせてくださいです。彼と変わりません。一緒にやりましょう、と言う立候補者は国民と会話をしなければならないからです。
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