2009年8月12日水曜日

一通の封書




 『するとなんですかね。別段、国民の生活に対する援助を考慮したお金ではなく、景気回復の一助になればとの事で給付するとの事なんですね。』

 私は電話口で区の給付係に尋ねました。すると、本当に人の良さそうな声で丁寧な返事をしてくれます。

『そうなんです。首相が考えて、皆さんに給付することになったのです。』

 区役所から一通の封書が届きました。12000円を私に配布するとの事なのです。家族構成があれば一人20.000円なのだそうだ。確かに首相である麻生総理は人として間違った事を言ってはいません。なるほどなあ、と言った納得のゆく事をテレビで良く言っています。

 昔、日本列島改造論なる事を言った政治家がいました。田中角栄さんです。新潟県では、山の中にトンネルをぶち抜き、道路を整備すれば問題なく経済が発展します。と、言って、聞いていた地元の人達が最初は驚いたそうです。

 夢を持っていました。そして、夢を現実にしたのです。また、嬉しいですよね。そんな事を言う人や、やる人を見ていると。愉快な気分になります。生活に何か変化の兆しを感じてですね。現在、そのような人が日本にいないのをなんか寂しく感じます。大きな力を持っているのにそれを使わずに、まわりの事ばかり気にするような人ばかりです。そのような国になってしまったのですね。

 サッカーの日本代表の試合を見ると、思いっきりやっていませんね。監督なんかは、すぐ守りに走って、なんか逃げているように見えます。監督自身の立場を考えれば、気持ちは分かるんですけどね。土台がなくなってしまったのですね。日本人の何か。目には見ない精神的なものですね。信頼でしょうか。無くしてしまったものは。

 何が言いたいかって。小さな事も大切ですけど、そればかりでは気がめいってしまいます。夢のある大きな事を言いやって欲しいよ。ドイツのアウトバーンに負けないような道路を作るとか、都会の立地条件を緩和する為に百階立てのオフィスビルをオフィス街に100棟建てるとか。アラブの王様が住んでもおかしくない、一般の住宅基準を設置するとか。


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