2009年8月11日火曜日

民主党の街頭演説





 『おはようございます。』 



 バスから降りてきた会社の昔のお姉さんに、朝の挨拶をしました。寒い朝の通勤時間に、東京の山手通りと呼ぶ幹線道路の、通いなれた灰色のアスファルトの歩道を歩いてました。



 『おはようございます。』 



 チラと顔を上げ、私の顔を見て挨拶を返す昔のお姉さんです。



 『下を向いて歩いていると、何か落ちているの?』



 私は背中を丸め下を向いて、灰色のアスファルトの歩道を歩いている小柄な昔のお姉さんに、無邪気に声をかけました。下を向いて歩きながら笑顔になる、昔のお姉さん。ちょっと顔を上げ言いました。



 『近所の人がね。私の事を言うんだ。良く働く。独楽鼠見たいにって。』



 そうですね。まじめで、言葉少なく良く働いています。しかし、希望を持って働いているようには見えません。人に何か言われるのがいやさに、一生懸命働いているようです。誰も彼女の事を悪くは思っていないし、話題にもしません。彼女は、それだけで満足してしまっているのです。でも、信じているものもあるはずなのです。働くことによって生活を支えているはずだと。人とうまくやっていくことが出来るはずだと。何か良いことがあるはずだと。人として人の役に立っているはずだと。



 三軒茶屋駅前で、民主党の街頭演説車が止まっていました。演説車の上にはテレビ、ポスターで見る顔の人達が乗っていました。マイク片手に大声で演説車の上から、歩道に集まった人々に訴えています。どうやら、与党である自民党が、水の確保をする施設を新たに作る資金と建設を、批難しているです。何千臆円の金額らしいのです。



 厳しい批難を聞いたり、批難されるのを恐れて働くより、希望を与えられて働いたほうが幸せだと思います。希望があれば自分の意思から、より良く働く事ができます。今に始まった事ではないでしょうが、私達に必要なのは希望を持って、日々の労働や生活をすることなのです。批難を聞いたり、強制されて日々を暮らすことではないのです。一緒に仕事や生活を。助け合って過ごしませんか。そんな、言葉であり、それを言える指導者が必要なのだと思います。



 どれぐらい前でしょう。北朝鮮の国に、だ捕された船長さんが居ました。日本の経済が順調で世界中のお金が日本に流れてきた時だったと思います。家族の方が沢山の政治家の方に、嘆願しているのを、何かの媒体で見たり、聞いたりしました。船長さんを、何とか日本に連れ帰ってくれるように、家族の方の悲痛な姿と声です。そんな事でどれぐらいの時間と期間が過ぎたでしょう。一人北朝鮮に渡って、北朝鮮の指導者と話をして、船長を連れ戻して来た政治家が居ました。金丸信と呼ぶ政治家です。



 その後テレビの画面で、三人の政治家と金丸信の姿が映しだされました。三人の政治家とは、阿部、宮沢、竹下と呼ぶ政治家です。この三人は次の日本の首相は私だ、とお互いに言いあっていました。そうマスコミは報道していました。しかし、ひとり国民の願いを聞き入れて北朝鮮に渡り、家族の願い通りに船長を連れ戻して来た、金丸信の前で、一言も無く、なんともたよりなくへらへら笑っているように見えました。



 どこの国でも同じだと思いますが国民は、よりよい生活を求めています。しかし、それを声に出して言っているのでしょうか? 日々晴れ晴れとした気持ちで生活出来ていますかね? 日本と呼ぶ国を誇りを持ってみていますか~?



 何が言いたいかって云うとですね。 北朝鮮にいる捕らわれの日本人を助けてなければならないと思うのです。でないと、胸を張って歩けないと思うのです。人殺し犬みたいに、何かを探してキョロキョロして生活しなければならないと思うのです。互いに突っつき合ってね。それが今の日本の人の姿だと、思うのです。



 やめましょうよ。お上品に署名活動やマイクを持って、誰とも分からない人達に支援を媚びるのは・・・。心から叫ぶんですよ、なりふり構わず。知っている人間を見つけて力を借りましょう。金丸信さんも、分かっていたんですよ。同じ人間を助ける事が出来なければ、自民党、自分の地位が脅かされる事をです。船長の家族は、人間らしく振舞ったのです。金丸信さんは、そんな家族を、自分の知っている人間だと分かったのです。そして、自民党は、今も存在していて、社会党は、永久に消え去りました。違いますか、皆さん。


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