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なにげない日々の暮らしの中で、日本の人々が出逢う細々とした小さな出来事を記述しています。
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2009年8月20日木曜日
ゾーン(範囲)
『彼と話をするとやる気が無くなるのですよ。まあ、本当の事を言っているんだと思うんですけど。』
ここは、ある会社の小さな会議室です。先程の話し手と変わって部長さんが私の話の聞いてくれました。仕事をする為に来たのですが、先程の彼がまるで仕事が出来ないような事を言います。今業界は厳しくて賃金も思ったより少ないと言います。自分の会社の仕事の内容を、とんでもない形容詞でたとえてしまいます。だんだん心の中に、疑惑と疑念の黒い雲が湧き起こります。そして、彼は、私の顔と目を見ようとしないのです。彼の目は、私の顔を見ずに、右に左に交互にそらし続けます。彼の頭の中では、どのような考えが交差しているのでしょう。会社は私に、もう結構なお金を投資しているのです。仕事は継続してする事が決まっているのです。ですが、? 何故?
『まあまあ。今後の事を考えて下さいよ。今はそうかもしれませんけど、将来は、そっちの方面でも活躍できるじゃないですか。』
部長さんが、話を切り出しました。そして、部長さんが話しを終える頃に私の心は平常心に戻っていました。仕事を継続してする気になっていました。なんでしょう、これは。このように人の心は右でも左にでも動かす事が出来るとの証明ですね。左のゾーンは、快適で将来を約束するものです。右のゾーンは、苦しくて寂しい、将来を悲観するものです。おんなじ会社の人からの話を聞いてこんなにも違う気持ちになるのも、本当に珍しいです。
この世の中はめくら千人と、フランスの小説家、モーパッサンは小説の中で言っていました。歌舞伎の題材にもめくらの人を取り上げたものがあります。
『私は、好きな事をいってるんだ。それで、みんなに迷惑をかけている。会社にも、部長にも。』
こんな、事を平気で言って、人の仕事への情熱をそいてしまう。こんな彼がめくらなのか。それとも、右に左に言葉だけの話で自分の存在するゾーンを変えてしまう。そんな人がめくらなのか。どちらにしても、今後も、人は生きている限り、人と接する限り同じ経験をするはずです。
現在、日本のリーダ達は日本国民をどちらのゾーンに入れているのでしょう。
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