2011年4月26日火曜日

3匹の子豚と東日本大震災




 『小さな、とても狭い部屋に滞在していました。』


 ちょっと前の事です。テレビ画面の中からアメリカの女優ジュリア・ロバーツが、云いました。若いとき、モデルをしていたそうです。初めて日本に来て滞在先の部屋を思い出しながら、そのときの驚いた表情を見せていました。確かに、日本の家は小さい事で、世界で有名です。フランスの女性首相も、遠慮しながらいいました。日本人の住居はウサギ小屋と・・・。 


 確かに日本の家は肩身の狭い感じで建っています。隣近所に遠慮しているように。日照権とか、言っていますけど。何か違います。いつも、隣近所に遠慮して息を潜めて暮らしている感じです。何故なんでしょう。そして、地震があるからとか、土地が無いとか、資源が無いとか。いつも、そんなことばかりを言っています。海外は貧富の差があって、日本は良い国なんだぁ、と。博物館に置いてあるようなことを云っています。今もあるのかなあぁ。小学校に、二宮金次郎の像なんか・・・。


 東日本大震災後の映像が、インターネットにたくさん流れ始めました。津波の後の街の姿です。粉々になった家々の材木の間を通る道を走る車からの映像。街全体を見渡すような、はるか遠くまで、家や街のなれのはての木材の山が映っていました。


 『復旧ではなく、復興だと。新しい創造だと考えて欲しい。』


 菅直人首相は、インターネットの動画ニュース画面で、云いました。その言葉に、地域の区長さんが応じました。


 『考えそのものは、すばらしい。』


 私が子供の頃、童話の絵本やテレビで、3匹の子豚の物語を何度か見ました。最初の子豚は藁の家を建てました。2番目の子豚は木の家を建てました。そして、最後の子豚はレンガの家を建てました。そして、最後の子豚のレンガの家だけが狼からの攻撃に耐え抜いたのです。


 東日本大震災の後、同じような家が建ったら、何かを思うでしょう。世間様も、世界も、何もいわないとは思います。狭く小さく、生活の質も考えず建てても。でも日本の家はこのようなものなのだと、思ってるのなら。心から、そう思ちゃっているのなら、負けだぁ。


 小さく家を建てちゃったら、考えを切り替え、こう考えましょう。小さくてもいいよね。家族みんなで、幸せに暮らせるなら・・・・・寂しいけど・・・・・。


 今日も朝から、良い天気です。最近雨が降ったせいか、ちょっと肌寒い。空の青さが薄いね。なんか、薄い青だ。



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