『後で、私が会社に電話するよ。これが終わったら。』
『でも、それとこれとは、全然関係ないので、始末書を書かされてしまうんですよ。』
『だから、私が調書を書き終わったら、会社に警察署で被害届を書いたから、遅れたって電話する。』
『でも、そんな電話をしても、駄目ですよ。だから、何とか早めに、調書と被害届を書いてくださいよ。』
墨田区の警察署で、年配の刑事さんと世間話をしながら、調書を取られていました。最初に透明なグラスに氷が浮かんだ冷たい麦茶がだされ、つぎに暖かい緑色の緑茶が出されました。白い合板のテーブルには、ちょっと大きめの東芝製ノートパソコンと小さなプリンタが運び込まれました。刑事さんに聞かれる事に、全て応えていました。しかし、腕時計を見ると、相当時間が経っています。夏の日の夜、狭い取調べ室で、テーブルを挟んで、向き合って座っているのです。
事件から、4時間が経過しているのに、相変らずパソコンのキーボードを叩いて、終わりそうもありません。左手首に巻いてある腕時計を顔の前に持ってきて眺めながら、綺麗な絵柄を持つ茶碗から、暖かい緑色の日本茶を飲んでいました。しかし、仕事時間に帰らないと、会社から始末書を書かされるのです。のんびりした空気の中で、刑事さんも仕事に精を出している、っといったう感じです。
刑事さん、分かっていっているのか、それとも無意識で話したのか、分かりません。刑事さんが私の会社に警察署の都合で遅れると電話しても、会社に帰る時間が遅れ、勤務時間内に帰れなければ、始末書は書かなければならないのです。私の都合でも、警察署の都合でも、勤務時間内に帰らなければ、始末書は書くのです。そして、多少ですが、給料減給の罰則を受けるのです。
しかし、以下にも警察署から、電話をすれば、始末書を書くことを免除されるような口ぶりで話す刑事です。それと、これとは別だと何回か話した後に、女性の刑事の見習いに声を掛けて、被害届を調書と平行して書くことにさせました。
警察官、教育委員、検事、国会議員、子供に対する大人等、皆そうだと思います。権力を持つものは、自分の都合が優先されると思っちゃっているのです。昔の教師は、小さな小学生の女の子でも、自分の感情のままに、思いっきり張り手を、小さなホッペに叩きつけました。もちろん、小さな女の子の体は、斜め横に飛んでいきました。それが、当たり前だったのです。
震災対応もちょうろくに出来ずに、大増税をする。危険を承知でオスプレイなる輸送機を国内に配備しようとする。国民の了解も危険性の説明もなく原発を再稼動する。際限なくやっています。日本国民って、白い飛べない羽を持つ鶏のブロイラーだと思っているようです。暗い部屋で飼育され、殺される日に明るみの中に引きずり出され、羽を毟られ、逆さまにされて息絶えるのです。それが、今の物言わぬ日本国民の姿なのです。
日本国政府、議員さん、官僚の皆さんには、分かんないんだなあ~。ちょっとお金を持ったり、ちやほやされると偉くなったと思っちゃうんだなあ~。それが、人間なのだ。そうでしょ、あなたも。でも、本当は彼等に言うんじゃなく、自分自身に言うべきなんだ。もっと、ちゃんとしろよ! しっかりするんだぞ! っと。
ちなみに、警察署の刑事さん、私の全てを記録しました。この記録は未来永劫、警察署のデータベースに残されているでしょう。しかし、犯人は逃げて捕まる可能性はないようですが、尻の穴まで、調べられたような感じです。意味が、あったのかなぁ~。
0 件のコメント:
コメントを投稿