2012年7月18日水曜日

 背の高い金髪のイタリア人の女性が、別れ際にする日本式の頭を下げてする、別れの挨拶をする姿を見て思うこと。


 『でも、イタリアの人は、毎日、スパゲッテイを食べてるの? マカロニとか?』



 背の高い金髪の髪がウエーブしている女性に尋ねました。彼女、とても上品な空気を身に付けています。イタリア人だと云います。そんな彼女が、私の問いに答えます。



 『イタリアには、たくさんのデニッシュがあるんですよ。日本人も毎日、寿司を食べないでしょう。』

 『まあ~、そうですね~。以前、テレビでイタリアの人が云っていましたけど、日本には美味しいワインがひとつもないって。』

 『そうですね。日本には、ないみたいですね。』



 そんな事を話していると、イタリアのワインはとても美味しいと力説しはじめる彼女でした。何か、特別なワインがイタリヤなのだと、云いたいらしいのです。何か、英語だか、イタリヤ語だかで、私に説明を試みるのですが、良く分かりません。ただ、時別なものであると云うことだけが分かります。エクスペリエンスでしょうか? そんな単語を連発します。



 『フランスのワインが有名です。でも、イタリヤのワインは、とても美味しいのです。』

 『イタリアの人は、食事のとき必ずワインを飲むの?』

 『田舎の方では、飲みますね。みんなが集まったときとか、家族で飲みますけど。』



 でも、こんなに身近に海外の人と、話しをすることが、何だか当たり前になってきました。この間も、近所の桜が植えてある小道に置いてあるベンチで、疲れて大きな目をした、痩せて背の高い海外の男性が座って休んでいました。普通にいますよね。



 イタリアの彼女と話しをして、彼女、別れ際に日本人のおばあちゃんがするように、頭を下げて、腰を曲げて、何度もさよならと云いました。そんな、姿を見て、なんか、いままでは、とてもスマートな感じを受けていたのですが、違った印象を受けました。ちょっと違うなあ、何か、汚いものを見たように感じたのです。l



 腰を曲げ、頭を下げて挨拶する日本人を見ても、何も感じませんが、美しくウエーブした金髪を持つイタリアの女性がそれをすると、とても人間を醜くしてしまう事を感じます。彼女は日本人のまねをしただけなのです。



 実るほどに頭を垂れる稲穂かな。分かるんだけど、人間の肉体に当てはめると、醜い姿を晒す事になるんだね。やはり、人間は稲穂ではないんだ。麦は実っても、頭を垂れることをしないしね。



 秘っすれば花。と、いいます。その通りです。でも、明らかになったときに、その姿は醜い事もありますよね。それが、日本人の足腰、姿になっているのかもしれません。以前逢って、ちょっと話した、愉快なイタリア人男性の言葉を思い出します。



 『天皇陛下は偉いよ。だってあの地位にいて、あれば駄目、これは駄目って云われているんだよ。偉いよお。日本人は可笑しくないよ。大丈夫だよ。でも、日本女性の足は曲がってるね。』



 高価で綺麗な着物を着て、正座していればとても、牡丹の花のような素敵な女性に見えても、スカートなどを履くと、正座が原因で足が曲がってしまうと云います。どうしたらいいんでしょ。それを、海外の人達が、教えてくれています。鏡になって、日本人の姿を日本人に見せているのです。良いところと、悪いところを。




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