2015年9月12日土曜日

家族で食事をするってのがご馳走だよね。



 確かに美味しい料理や、酒もいいけどさ。家族が居て互いに話をするでもなくてもさ、互いの顔を見るでもなくさ、一緒に食事をする時間がとても価値ある時間なんだろうな。そして、そんな価値ある時間を知っていて、その時間を確保出来る人が真に豊かな生活を送っている人なんだろうなあ。

 まあ、日本の女性にも活躍してもらおうとする社会では、む~、ってな感じもするけどさ。核家族、無縁社会、子供が少なくなった少子化となった日本の社会でも、それに従うことなく家族を作り家族と食事をする豊かな感覚の日本人もいるはずだ。そんな日本の人達を出来るならいっぱい見たいよ。

 しかし、中野あたりでかなあ、結構前の話なんだけどさ。小さな老後施設で働く女性と話をした事があったんだ。彼女こんな事を言うんだよ。

 『もう、ボロボロなんですね。タオルもシャツも。』

 施設にひとりの男が居て、家族が来なくて顔や体を拭くタオルや、着ているシャツが穴が空いてボロボロだって言うんだ。そして、彼女の母親も北海道で一人で暮しているというんだ。そして、母親の事を言うんだよ。

 『まあ、家の母親もひとりで暮しているだけど、まだ元気だからいいけど。』

 そして彼女、賃金が良くないし職業的にも安定してないよう事を言い、母親に何もして上げられないような話をするのだ。彼女、見た目普通の小さな女性だよ。歳の頃、40歳台前半かなあ。若い格好で結構頭髪に白髪が混じっていたよ。日本の社会が歪んで病んでいるような気がするのは私だけの気のせいでしょうかね。確かに国が何とかしろとか、政治家が何もしないで自分の票ばかり考えているからだ、とか言われそうですけどね。でも、日本人が考えていないせいですよね。ひとりひとりがさ。そんな人が口にするのは、こんな言葉だ。

 『ウゼー在日。』

 なんなのでしょうかね。トンチンカンだよ。

 平成27年9月3日(水曜日)曇り 26℃ 午後04:46 世田谷区より。

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