『昔の日本は、今の北朝鮮と同じだね。』
『じゃあ~、昭和天皇は今の、北朝鮮のキム・ジョウウンと同じ感じですかね~?』
『そうだなぁ~。ん~、わかんないなぁ~。』
『じゃあ~、大東亜戦争が終わったときは、日本人は皇居に跪いて泣いたんですかねぇ~。』
『そう。大勢の日本人がここに跪いて・・・・。』
この御老体、ちっちゃな体で、杖を使っています。おぼつかない感じで歩きます。年齢からくるものでしょう、手も震えています。18歳のときに、大東和戦争が終わったといいます。みんな焼け野原で、仕事もなくぶらぶらしていたといいます。
『どんな感じだったんですかね。そのときは。』
『もう、焼け野原でさ。何にもないんだから。』
詳しく尋ねようとしても、詳細には話せないようなのです。とにかく、何もない、ぶらぶらするほかすることがないといいます。会社も、仕事も無いので、といいます。
『でも、戦争が終わってどうでした。』
『ほっとしたね。おれは。若いからさあぁ。御国の為と思って兵隊に志願したんだよ。純粋だったよね。』
『でも、生きていて良かったんでしょ?』
『そりゃそうだよぉ。死んで花実が咲くものか。ふはぁはははは。』
御老体と随分と話をしましたが、結局のところ世間話をしている範疇の感覚でしかありませんでした。御天気や隣近所のくまさん、はっさんと話しているような感じです。さしさわりのない話をする事が一番なのかもしれません。こんな感じで日本人は、何も知らず、語らず、生きてゆくのかもしれません。御老体が最後に言いました。
『規模が違うからさぁ~。アメリカと日本じゃあ~、資源も何もかも・・・。』
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