2012年2月9日木曜日

あまりにも、簡単であっけにとられてしまう。そんな日本人の死。


『そうなのよ。死ねないのよ。』


『確かになぁ。それに、お寿司を食べさせなきゃいけない
んでしょ。お酒も飲ませなきゃ。』

 

 黒い服装をした高齢の女性と話をしました。今日は葬式をしてきたと云うのです。67歳の男性の葬式だそうなのです。色々と話を聞くと、えって云う感じなのです。昔の戦国時代には、織田信長が唄いました。人生わずか50年と、しかし、現在の67歳で他界は、早い気がしました。それを、高齢の女性に言いました。そして、お金が沢山かかるらしいのです。沢山、人が来れば来るほど。




 『お父さんも胃がんで死んだらしいのよ。それで、息子だから、同じく胃がんで胃を切ったらしいのね。そのうちに癌が、腸に転移したらしいの。癌が。』


 『でも、そんなに簡単に焼いちゃうんですか? 鯵の開きを焼くんじゃないんだからね。』


 『ふふふ。今、24時間経つと、焼いちゃって良いんだって。臭くなっちゃうからね。』


 『しかし、もっと重厚な、重々しいものかと、思うんですけど。家族だって、ねえ。』



 どうも、日本人が死ぬと、24時間経つと、あっという間に死体焼き場で、高温で焼かれて灰になっちゃうらしいのです。実にリアルに、高齢の女性が私に、話をします。



 『49日経つとお墓に入れるのね。それまでは、家に置いておいて、線香をあげるのよ。そして、1年経つと、一周忌でしょ。それとね。死体を焼く人にも、チップを払わなきゃならないの。300万円ぐらいは掛かるわよ。』


 『なんか、土葬にすると、息を吹き返す人もいるらしいでしょ?』


 『私も、それが怖いのよ。』



 なんだろ。有無を云わせない、日本の実態のような気がします。何か、人が死んで、あっと云う間に焼かれて、骨壷に入ってしまうのは、しょうがないのかも知れないと思いますけど。何か・・・。



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