2012年5月6日日曜日

考えても考えても、考え付かないんですね、っと云う水商売のアルバイトをしている女子大生


 『でも、私って水商売をしてるように見えますか?』

 『どうして?』

 『私、まだ二十歳ですよ。学生なんです。』

 『へえ~。そうなんだ。楽しいんじゃないの。まだ、二十歳なら。』

 『ん~。どうかなあぁ~。よく色々な事を考えるんですけど~。考えても考えても考え付かないんですよね。』



 新宿で水商売のアルバイトをしている女子大学生と話をしました。彼女は、虎皮の模様をした服を着ています。顔には化粧をほどこし、黒いアイシャドウを目元に塗りつけています。確かに、お酒を飲ませる商売をしている女性になっています。



 『お金貯まった! ははは。』

 『貯まらない! 入っただけ出てちゃうんですね。ドレスとか、化粧代とかで。ふふふ。』



 若い人に限りません。いい大人でも、考え付かないものです。そして、確かにテレビのニュースを見ても、何を言っているのか分かりません。右から左に通り過ぎてしまいます。基本的な物がないと、理解する事が出来ないでしょう。見て触って、そこに行ってみないと分からないものです。


 
 昔の殿様がお忍びで、城を抜け出し庶民の街を歩いて初めて云う事が出来たのです。食事に秋刀魚を出されて。



 『これはなんじゃな。』

 『はい。秋刀魚で御座います。』

 『わははは! 秋刀魚は目黒じゃ。』


 と。



 何も知らない新聞、テレビ、マスコミの云う事を聞いて見て、考えようとしても、考え付かないでしょう。彼らは、実際の当事者ではないのです。それに引き換え、インタネットに掲載されている情報の現実感は、凄いと思う。本や雑誌が売れないと、云われていますけど、事実を記載していないんだと思います。本離れではなく、事実ではないものから離れているのです。





0 件のコメント: