2013年2月19日火曜日

 精神的に寸つまりの日本人の精神構造をあざ笑うオーストラリア人の若い男との会話



 『寿司も刺身も好きですよ。美味しいよ。』




 彼はオーストラリア人だと言います。背か高く、20代後半でしょうか、まだまだ若い人です。頭髪は短く、ちょっと赤みがかった色をしています。眉も穏やかな曲線をしていて、清潔な顔つきをしています。細く黒っぽいジーパンを履いています。そして、日本食が大変美味しいといいます。でも、何かとってつけたような話です。




 『ひょっとして、これからスノーボードを買いに行くの?』

 『ゴーグルとかね。でも、それだけじゃなく、友達と逢い、一緒に食事をするんだ。』




 このオーストラリア人、明日北海道にスノーボードをしに行くんだと、笑いながら言います。そして、日本の生活を楽しんでいるような事を言います。私が若い頃、オーストラリアのシドニーに旅行した事を話すと、英語が出来るのかと尋ねます。何か心配し始めました。




 『日本人の家屋、ウサギ小屋は大丈夫ですか? 世界が知っている日本人が住んでいるウサギ小屋?』

 『ふふふ。大丈夫だよ。』

 『オーストラリアでは、反日コマーシャルがテレビで流れているんだってね?』

 『へへ。キリン麦酒のコマーシャルだね。・・・・。』



 日本人を笑うオーストラリアのテレビコマーシャルの事を話すと、なんだ知ってるのか、と言った諦めた態度をとりました。そして、リラックスしたように、さっきまで日本人との会話で強張ったような体から力を抜いて本心を顔に浮かべました。

 





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