2012年1月21日土曜日

東日本大震災復旧、復興の最中、農大で出会った建設関係の担当者との話

『現場の担当者と話しをして、どうするって話をするんですよ。設計書はあるけど、作ったのは現場の人達ですからね。』



 そこは、東京世田谷区の小田急線の経堂駅から歩いて近い農大の門の前でした。平成24年1月20日の金曜日の午後の事でした。空からは、白い雪が降り、東京は初雪でした。どうやら、農大の施設で問題があり、問題処理を済ませた後だと言っていました。木の肌色をした汚れた作業ズボンを履き、白いワイシャツに紺色のチェック柄のネクタイをしめ、黒い薄出の防寒着を羽織っていました。背丈は低い方でした。どちらかと言うと痩せた筋肉質の男でした。歳の頃は30後半から40代ぐらいでしょうか? なにか、営業職のせいか、ひょうきんな感じを受ける男の人でした。また、これから問題が発生している、顧客を訪問するのだと。



 『でも、話せるだけいいですよ。話せない人いますもの。』



 そんな彼の話に、応えて、まだ彼の状態が良い方だと云いました。彼は顔を緩めて、うなずいて納得したようでした。大寒の日に、冷たい水の中に入って心身を鍛える荒行が各地で行われています。若い白衣を着た女性や、ふんどしや水泳パンツだけの男が冬の海の中や池の中に大勢で入水していきます。



 『二十歳の記念にしました。』



 白衣に白い髪留めをした若い女性が、ニューズ画面の中で云いました。海や、池から出た多くの若者が裸の姿、曇り空の下でトン汁が入っているような味噌汁の椀を左手に、箸を右手に持って寒さの中で暖をお腹に入れようとしている姿が画面に映し出されました。その姿は寒さを押さえきれず震えていて、両手の椀と箸も大きくブルブルと震えて汁が椀からこぼれそうでした。



 東京電力が燃料費が掛かるので、法人の電気代を17%ほど、値上げするとのニュースを見たのは、2~3日前でした。そして、今度は、家庭の電気代も値上げをしたいと言い出しました。



 民主党の消費税の値上げ、東京電力の電気代の値上げ、大寒の儀式のような巷の寒さのような景気、そんな中をもの言わぬ人を尻目に、ヘラヘラした笑い顔で差し出した消費税と電気代の値上げのような気がします。



 消費税、電気代。東日本大震災復興の中、次はなんだろう。矢でも鉄砲でも、核兵器でも何でも持ってきやがれ~! こんちきしょう! そんな感じですか~。

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