2012年1月19日木曜日

変わることの無い若い女性達の行いと、日本の社会

『きゃー! きゃー! わー! 渡っちゃおう! 』



 夕方でした。車はライトを点けて走行していました。夕闇の中を横断歩道の歩行者信号機は青から赤にかわってしまいました。二人の女子高校生が叫びながら横断歩道を渡ろうとしていました。2トントラックが右折しようとしていました。トラックは横断歩道の中まで入ってきていました。徐行運転して、ゆっくりと曲がっていました。そんなトラックの前を、叫びながら横切ろうとしている女子高校生二人です。トラックの左後ろから、トラックの前に1人が体を乗り出してしまいました。とても普通の考え、正気ではない無謀な行いに見えました。一人は危険を察知して横断歩道の手前で足を止めましたが、もう1人はきゃーきゃーと叫びながら渡ってしまいました。



 同じ並びの横断歩道の前に立っていた私には、驚きと、まあ、しょうがないなあ、といった思いで、女子高校生を見ていました。事故になっても可笑しくない出来事でした。しかし、当の女子高校生達には、その自覚がないようなのです。トラックの運転手も止まることなく走り去っていきました。もし、運転手が左右を確認して違うものに目を向けていたら、トラックのタイヤの下敷きになって可笑しくない状態だったのです。




 若い人に云っても分からない事もあります。しかし、話をしない、出来ない環境では、更に事態を難しくしてしまいます。日本には、立場上話の出来ないことがあります。察する事で問題を解決するしかないのです。そして、それは過去の事になりつつあります。



 始めてあった、見知らぬ家族のお父さんと話をしました。ちょっとお酒が入っていて、おしゃべりになっていました。お母さんと3人の娘を引き連れていました。



 『難しくなったね。俺のときは簡単だったよ。色々情報を知っているからね。今の子供は。』



 そんな事で有無を言わさない過去の時代が遠くなっても、何も変わっていないのです。本質的にはね。上っ面だけのもので、基本的には変わっていないのです。それを、今日の夕方、二人の女子高校生が横断歩道を通して知らせてくれたのです。

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