2012年12月7日金曜日

日本を襲う国難と、田園調布を見ぬ国会議員希望の人達との関係



 『へえ~。』



 東京の幹線道路のひとつである環八を車で走っていました。目当ての道路標識を見つけて、右折のウインカーを出しました。青地に白い文字で記載してある玉川田園調布の道路標識だ。信号機の右矢印が点灯してから、ゆっくりとハンドルを右に回して車を走らせました。フロントガラス越しに、黄色に色づいたイチョウの木の葉が緩やかな下り坂に、敷き詰めるように落ちていました。



 何か、おとぎ話のような空気が車のまわりを包み込むようだ。そう、不思議の国のアリスのウサギや、トム・ソーヤ、宝島のシルバー船長、十五夜の月に住むうさぎが、うすと杵を持って出てきそうな気配なのだ。天気の良い、秋の日の午前中だ。田園調布駅が下り坂の終点だ。可愛い赤い屋根を持つ駅だ。




 ここが田園調布か? と、思い頭に浮かんだのは、昔の2人の男のコメデイアンが田園調布を揶揄した言葉だ。



 『千葉の女が乳シボリ、田園調布に家が建つ!』



 何となく、可愛い駅の屋根と外観に敬意を表して、田園調布駅の周りを回ってみることにした。そして、私の頭の中に、このような言葉が浮かんだ。



 『はあぁ~、へえぇ~、うおおぉ~、すごぃなぁ~、わははは。』



 そして、最後に不思議な事に笑ってしまった。田園調布駅の周りには、驚くほど立派な家が建っていたのだ。東京都の港区には、各国の大使館員が住んでいる、大変立派な家がたくさんある。そんな家よりも、ワンランク上の家が、田園調布駅を囲むようにすっきりした間隔を保って、自然な感じで幾つも建っているのだ。



 井の中の蛙、大海を知らず。田園調布と呼ぶ大海原を見たような気がする。栃木県の日光を見ずして、結構と言うなかれ。イタリヤのナポリを見て、死ね。そんな事を考えてしまうような光景なのだ。



 今月16日に衆議員選挙がある。街角で、東京都知事選挙と衆議員選挙の立候補者の顔写真ポスターを貼り付けた看板を良く見るようになった。今日の午前中も宣伝カーに乗った自民党幹事長のイシバ議員が白い手袋を両手にはめて、車の助手席で何度も、何度も叫んでいました。



 『自民党のイシバです。オチ、タカオを宜しくお願いします。・・・・・。』



 田園調布のような大海原を見たことがあって、国会議員になろうとしたのだろうか? 目先のだけを見てものを言っているような感じの立候補者が多い。無限に広がる青い大空、底が知れない見渡す限りの大海原、暗い夜空に輝く星空を見た事を思わせるような議員さんに、一票を入れたい。豊かな想いを身に付けている人に、大切な想いを込めて入れたい。



 豊かな時代に生まれている事に、気が付いて、豊かに実る黄金色の麦畑のような生活をするのが、現代の人間が出来る事なのだ。






 

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