2012年11月16日金曜日

 遠い昔の日に見たニュース、赤軍派の世界同時革命と、野田首相の馬鹿正直解散(何で馬鹿正直なのか分からないけど? ぶち切れ解散とも云う人達もいる?)後の選挙について思う。



 『世界同時革命ってのより、住宅環境を良くするとか、日本の家を住み易い、世界の人達が見ても日本の家は立派だなぁ~と、思うような事をするなら、私は日本赤軍を応援できるんだけどなぁ~。』



 『ははは、それは、全然視野が違うよ。かっははは。』




 もお~、遥か遠くに行ってしまった、昔の穏やかで、風も無く、暖かな春の日(日本のバブル経済が破裂し1,2年後の事でした。)。東京目黒区にある小さな会社の社長(2代目)や、同僚達2名と私計4名で、近所の食堂から出前を取り、天井の低い狭い会議室で、茶色い木目の合板テーブルで出来た会議机の上の食べ終わった昼食後の丼の中の薄茶色いスープや、白い皿、割り箸やスプーン等の食器を前にして、世間話をしていました。日本赤軍のニュースが世間を驚かし、人々の話題になったのです。女性リーダーによる総括と呼ばれるリンチを受け、日本赤軍派の何人もの男性が殺されたのです。それは凄惨な事件で、日本赤軍派の女性リーダーの目的が、世界同時革命という、私のような田舎の高校を卒業しただけの、一般庶民には理解出来ない他人事なのです。



 もし、日本赤軍派が、日本人が住む家を、ウサギ小屋と世界中の人々が知っていて、世界中の人々から云われている日本の住宅事情を改善して、良くするような革命(まさに革命だと思う)をするなら、日本赤軍派を応援出来るのにと、素朴な田舎生まれの男(私の事)は、云ったのです。2代目社長は有名な大学を卒業していて、その辺の事情に詳しく、さも可笑しそうに、育ちの良さそうな癖毛の短髪と、大きな顔を天井に向け、大きく口を開け大きな体を揺さぶって、いかにも楽しそうに笑うのです。




 『自民党が政権を取ったら、日米関係を深めて、日本の領土(センガク諸島、北方領土、竹島)を守ります。』



 自民党の党首、阿部さんがマイクの前の立ち姿で、力が入った手をかざして、顔を右に左に交互に向けながら、言い放ちます。



 『覚悟の無い自民党には政権を渡さない。前に進むのか、後にもどるのか。』



 民主党の野田首相が、太めの体を動かす事のない棒立ち姿で、大きな顔をマイクに近づけて言います。野田さん、本当に大きな顔をしています。『でぶ、ふん!』って、言ったら、怒るだろうなぁ~。



 『小異を捨て、大同につけ。小さいことは後から、決めれば良いんだよ。』



 東京都知事を任期前に辞職して、暴走老人と呼ばれる石原慎太郎さんが、椅子に座りテーブルの前の何本かの黒いマイクに向かって、日本維新、減税日本、みんなの党に、眼鏡の下の目をパチパチと瞬いて言います。



 しかし、一般庶民的には、世界中が知っている日本のウサギ小屋じゃない、立派とまでいかなくても、普通の住宅に住んで、安心して、平凡な生活に情熱を持って、日々暮らしたいだけなのです。くだらないテレビ番組を見て、へらへら笑うような事ではなく、充実した毎日毎日を面白おかしく暮らしたいのです。この世に生まれてきて、日本人で本当によかったなぁ~、と。家族に囲まれ、日々の些細な出来事を話し合い、楽しい笑顔と笑い声の中に囲まれて、生活の意義を心底、納得するのです。しかし、今の日本の政治は、世界同時革命を目的とした日本赤軍派の革命家と同じような感じです。足が地についていません。私達一般庶民の生活から離れた、どっか、遠くにいます。




 そういえば、社長(2代目)が、自分の奥さんが、社長の親父の会長の事を、こんな風に云ってたって言いました。



 『あれは(会長の事)、殴らないと分からない。』



 いるよね。確かに。殴らないと分からないような人って。多分、それって、日本人の事だよ。殴られて、初めて自分の事だったんだと分かるんだよ。そして、自分の頭を使って考える事を始めるんだ。自分の頭で考える事を忘れていた事に気が付くんだよ。そうだ! 俺にも考える事が出来る頭があったんだって。






0 件のコメント: