2009年11月16日月曜日

世界




 不思議な世界。

 『もう、私の時間は終わりに近づきました。』

 そんなんです。私の人生は、後半になりました。残された時間、生活も、残り少ないのです。私には、どれぐらいの時間があるのかは分かりません。今、私の人生、生活を振り返ると、遠慮していたような気がします。何かに、気を使い過ぎて自分でいられませんでした。それは、他人の目なのか、自分が育った環境からくる良心なのか、何なのかわかりません。後悔しているかって、それもわかりません。

 いつも、私の頭上にある青空が黙って私を見ていたのを、確信しています。私の事を不満げな顔をして見ていたのを、感じています。毎日を、日々を自分に正直に生きていないのを、不機嫌な気持ちで見ていたのを感じています。それでも、青空の中に輝く太陽は、やさしく私の不正直を許してくれていました。どうしたら良かったのでしょう、私は。

 色々な情報、人の話や、両親からの教えや、環境からの教え。そんな考えに動いて、心の中の真実を伝える何者かを、信じる事が出来ませんでした。そんな人が何を信じて、生きていくことが出来るのでしょう。

 人は自分で信じる事が出来るのだと思います。自分で決めて、それに従ってです。それが、悪いことでも、良い事でもです。最初は中々思うように心が動かないでしょう。最初にチャッチボールをし始めた、小さな男の子の体の動きのようにです。しかし、続けることにより上手にチャッチボールが出来るようになります。それが、すべてなのです。

 世界が自分に背を向けても、自分には、それが真実なのです。青空が、太陽が、そう言っている事を知っています。年老いている私には、それが真実だと。

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