2012年9月6日木曜日

新宿の方南通りにある潰れた牛丼店を見て思う、繰り返される日本の過ち




 『潰れたんだ。やっぱりなぁ~。潰れるよ。あんなアルバイトの女性店員を雇っていたんじゃなぁ~。』





 ここは新宿の方南通りです。新宿~方南町~永福町を走っている通りです。夏のじりじりと照りつける強烈な太陽の陽射しの下で、赤やピンク、紫の花を涼しげに咲かせるサルスベリの木が街路樹として植えてあります。そんな、方南通り新宿の熊野神社交差点の近くに、色々な飲食店が立ち並ぶ場所があります。



 しかし、その中の牛丼店だけが、閉まっています。入り口全体が大きなガラス戸になっていて店の中が見えます。店の内部は、椅子や料理道具が入り口に逆さになって乱雑に置いてあります。ギラギラと照りつける太陽の下、平成24年の、この8月の夏に潰れたのです。




 この牛丼店は、小規模のチェーン店です。あまり名前を見かけない牛丼専門店です。3度ぐらい、この店に入って夕食を済ませたことがあります。何故か、むしょうに赤い紅しょうがが食べたくなったのです。最初に店に入ったときは、何も考えがありませんでした。でも、何故か、客である男達が背中を丸めて、うつむき加減で牛丼を食べている感じがしました。




 2度3度と店に入ると、そうゆう店だと分かりました。異常に男達が、固まってしまったような感じで背中を丸め、食べなければならない店なのです。客と店員との間に、変な溝があるのです。それが、何かは分かりません。厨房と入り口ドアとの間に、長い赤い色をしたテーブルのカウンタが2列に並んでいるのですが、距離があります。若い女性店員は、注文を聞くと、厨房に戻ります。そして、客の注文品(主に牛丼)を客のテーブルに置くと、厨房に戻ります。そして、斜めに背を向けて厨房に居て、牛丼を作っている男子店員と向き合って、気さくな感じで話しに講じています。




 なんか、客と店員とが、違う空気を感じています。店に入って牛丼を注文して食べるのが、重苦しいぐらい、罪悪感を感じてしまうのです。女性店員に悪気は無いのでしょう。関係ないのです。店が繁盛しようが、潰れようが。彼女達は時給で働いているアルバイトなのです。




 そして、その隣りにあるファーストチェーンである定食屋さんには、しきなしに客が入っては、食事を済ませ出て行きます。この定食屋さんは、とても、忙しく繁盛しているのです。この定食屋さんと、潰れた牛丼屋さんとの違いは、客と店員との距離が適切な間隔に保たれているせいだと、思われます。客と店員との、空気が淀んでいないのです。




 やはり、どこかで、空気が流れていないと駄目なのです。空気が流れないような気密性の高い構造をした建物に入っている飲食店は、潰れていますね。また、外界との接触を立たれている、会社や国は、どこかで時代の流れに取り残されて、疲弊しています。旧西側国の国もそうだし、先進的な製品を開発した会社も、情報が漏れる事を心配して、人の流れを規制したことが原因で、会社自体が潰れ、無くなっています。




 日本国政府はどうでしょう。先の選挙では、隠蔽体質、昔の体質から脱却出来ない自民党は民主党に敗れました。そして、何の政策も時代の流れも感じられない、民主党が今、まさに破れ、消えさろうとしています。日本国民の拉致を認める事が出来ず、世界の空気を感じとることが出来なかった、社会党のように。




 しかし、本当は、民主党でも、自民党でも、社会党でも、マスコミでもないのです。日本国民が、声を上げないと、何も変わらないのです。世界の人々が日本を見て、言います。




 『戦後何十年も経つのに、日本は何も変わっていない。』


 『日本の国民は、北朝鮮の国民と、本当に良く似ている。』




 何かを話したり、云う事によって、意識や事態が変わるだろうし、間違いを認識理解し、間違い、間違った人達を許容する幅を持つ機会も出てきて、大人になれるのだ。昔、船乗りである男の人が言った事が記憶の片隅にある。




 『船に積んでいる飲み水は、常に揺れていて、空気に触れているから、腐らないんだ。』




 あなたが、もし、悩み、疲れているのなら、天気の良い、あるいは雨の日でも、部屋を出て青空でも、夜空の下でも、歩き始めると分かります。すぐに、自分の気持ちが晴れ晴れとしてくることがです。新しい空気に触れたせいなのです。歩けば歩くほど、新しい空気に触れれば触れるほど、新鮮な気分が、何処か体の中から湧き出てくるのが分かるはずだ。それが分からないのなら、相当重症です。なんらかの、手立てが必要です。本当に、気の毒です。





 せんがく諸島の中国関係、竹島問題の韓国関係、普天間問題、オスプレイの日米関係、北朝鮮拉致問題、北方領土のロシア関係、そして原発等、決して閉ざさないで欲しい。あらたな空気に触れる政策を、開発、推進して欲しい。決して、決して狭い了見で、隠蔽なんかするなよ。選挙目当ての発言、狭い了見で、それぞれの世界から日本人の考えや、会話が消えてしまうことは避けて欲しい、見え透いたパフォーマンスなんかしていると、ほんとに馬鹿に見えるから止めたほうが良いよ。





 個人もそうだ。仕事ばかりしていて、遊ぶことを学ばない人は、おかしな人間になっている。そして、それば日本人なのだ。去年の冬に、働いている女性と二言、三言話しました。




 『歩く事は健康に良いですけどね~。』

 『馬鹿な事言わないで下さい!』



 強烈な感じで言い返されました。多分、内臓疾患で苦しんでいる方の大半が、適度に体を動かさないのが原因だと思うのです。水が腐らないのは、常に新鮮な空気に触れるからなのです。分からない人には、分からないのだと思います。そして、苦しみを伴う内臓疾患、肉体的な病気になるのです。










 

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