『嗚呼、あそこ、あんたの家か。どうりで、いつもいないんだ。』
『テレビがあるとテレビ見ちゃうんだよね。だから、テレビないんだ、うち。』
『・・・。テレビの無い家は無いよ。』
近所の知り合いの人が某国営放送の集金人だと知りませんでした。近所の顔なじみの、息子のお父さんだったのです。そんな彼と、世間話をしていたら、私の住んでいるところを尋ねたので、応えると、何度か集金に家のドアを叩いたのだそうです。
そんな事でテレビを置いていないのですが、仕事でインターネットを使うため、最近はインターネットの動画を見てしまいます。1人でいると、どうしても、寂しい空気に耐えられないらしいのです。そんな動画の中に韓流なるドラマが沢山あります。どうも、韓国で製作された、韓国ドラマらしいのです。ですが、どうゆうわけか私は韓国ドラマを見ません。別段嫌いとか、特別な意味が無いのですが、欧米で製作された探偵ドラマや、家庭ドラマをいつも見ています。
何となく考えてみると、欧米系のテレビドラマの背景には、裕福な映像が良く映っているせいかとおもいます。幅の広い歩道に、目にも鮮やかな緑の芝生が、これでもかと云った感じで映り、綺麗な家々がゆったりとした間隔で建っている。家の中の広々とした部屋の備品も落ち着いた調度品で、見ていて気持ちの良いものです。
ストーリーも生活に根ざした会話をふんだんに盛り込んでいて、人生の隅っこや端っこを教えてくれます。やはり、ストーリーも大切ですが、そのストーリーが展開する背景が彩りを添えてくれます。
現在、消費税の増税を推し進めようとする議員さんと、反対する議員さんでニュースが賑わっていますが、その背景はけして裕福でも、気持ちの良いものでもありません。私達一般庶民には、増税をしたい財務省の役人の勧めに従う、議員さんと、不景気の中で喘いでいる現在の国民の暮らしを考えて反対している議員さんとの戦いのように見えます。
『国民の皆様の御負担になってしまうので。』
何度か、現在の財務大臣が、ニュースで云っていた言葉が耳に残っています。なんか、ここが肝だなって云っている感じです。多分、財務省の役人が、財務大臣の耳に囁いたのかもしれません。
『大臣、ここが肝ですからね。』
そんな感じで不景気の中で喘いでいる国民の背中で、赤い舌を出しているような気がします。そして、そんな大臣の背中では、財務省の役人が、やはり赤い舌を出しているのでしょう。
『この大臣、操り易いや。』
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