2011年2月21日月曜日

激動する世界




『リビアの政権がふさぶられています。』


 40年の長きに渡るリビアのカダフィ大佐の独裁政権が存続の危機にあるとの、インターネットの動画ニュースのニュースキャスターの声が大きく耳に入りました。バーレーン、エジプト、サウジアラビア等など。中東諸国の多くの国の国民が民主化を求めて、ニュース画面の中で拳を振り回しています。


 凄い地滑りのように、一般庶民の体が大きな山のように動いています。声ともいえない怒涛のような、声が聞こえます。何故か分かりませんが、不思議と、涙がこぼれて来ます。涙を流す理由が分かりません。日本人である私と、遠い中東の人達とは、あまり関係がないような気がするのです。多分、映画やテレビドラマで貧しい者が悪者に抑えられる力に、打ち勝つシーンと同じような感覚なのかもしれません。


 どのような世界になってしまうのでしょう。そして、そんな中で日本はどのようになるのでしょう。ひょっとしたら全然かわらないのかもしれません。いつまでも、冬は寒く、夏は暑い、せまっ苦しいウサギ小屋のような家をあいかわらず作り続けて、小さな事を言い続けて世界から遅れ続けるのかもしれません。人間の本質そのものを求めるのを忘れて、建前ばかりを追い続けるのかもしれません。


 人間のなかにあるおてんとうさまを忘れているように、思えるのです。胸を張って歩いている日本人を見ても、本当だろうかと感じます。本当に胸を張っているのだろうかと。心の目が。苦しそうにしか見えないのです。無理に胸を張っているように。心ではキョロキョロしているようにしか、見えないのです。一般庶民も国を代表する人達もです。そうして多くの日本人が何故なんだろうと考えています。そのことを、現在は閉塞感と表現しているようです。


 そして、ひとつ確かなことが言えますね。『アジアの貧しい国を見ろ!』ってね。もうこの言葉は使えませんね。日本は発展するアジアの国々を見て、何を考えているのでしょう、日本は。ひょっとしたら、何も考えていないのかも? 


 おてんとうさまと同じく胸を張って歩きたいですね。日本人と人間が、本来の求めているものを身に付けてです。

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