2020年5月13日水曜日

東日本大震災5年:家族の帰り待ち続け

                        東日本大震災5年:家族の帰り待ち続け 

 天涯孤独な人って普通に身の回りにいる。空の下をひとりぼっちで生きている人だ。家族も無く身よりもいない。だけど、本人は、その事について分かっていない。人は可哀想な人だ、って言うけど、本人はその事実を知らない。そんな事を考えている暇がないんだろう。荒れ狂う荒海のようの世の中で日々を生きて生活する為にさ。そうえいば、小学生だった頃、お袋さんがテレビに流れるニュースを見て叫んだよ。

 『あら~、可哀想にい~。』

 夜夜中にトラックが家に飛び込んできて寝ていた両親がトラックの下敷きになって死んでしまったらしいのだ。そして、私が社会に出て働いていたとき、どうも、その事故で両親を亡くした子供である男が仕事仲間として一緒に働いていたのだ。ある日、ひょんな話しの成り行きから、その事実を男が話したのだ。美味しそうに煙草を吸いながらさ。

 『トラックが家に飛び込んできちゃってさあ! はっはははは!』

 きっと、男は、仕事が休みの日やることや考える事が無くてひとりでいる時、そんな自分の身の上が頭の中に浮かんでしまったら、悲しくも無いのに目から涙がこぼれていただろう。

 令和元年9月30日(月)晴れ 26℃ 午後15:00 世田谷区より。
7 か月前

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